サーターアンダーギーとみきの店 んきゃぎさまち理事・砂川のつぶやき
ガラスケースのご縁
サーターアンダーギーとみきの店 んきゃぎさまちの
カウンターにあるガラスのショーケース。
実はこれにはなんとも不思議なご縁があるのです。
店舗のリフォームも大詰めとなりつつあった頃。
モジャパンさんや、ニンギン商店さんみたいに
ガラスケースにサーターアンダーギーを並べたいなあ、
と思いつつも、なかなか探せずにいました。
もう手作りでもするかなあ、なんてググったりもしていたある日。
近所のマッチャーのお買い物していました。
ここの店主はいつも気さくで、
行く度にいつもお喋りが弾んでしまいます。
その日もいつも通りお喋りしていたところ。
ふと、見ると空っぽのガラスケースが店の片隅に置かれているのが目に入りました。
「わあ、これ~!良いねえ!こんなの私探していて~」
と言うと、
「貰いなさい!」
「え??良いの?貰って?
いや、でもお金払います。売ってください」
「良いわよ。貰いなさい。
年末にね、息子が帰ってきて、あれこれ整理して、
これはもう使わないでしょ、って。
その下の大きいガラスケースも貰いなさい」
「いや。小さのだけで良いです」
そんなわけで、当店にやってきたガラスケース。
後日、ガラスケースのお礼にとサーターアンダギーとジューシーご飯を持って伺いました。
「あんた何処ね?」
「私は、ふぃまです。ふぃまの嫁です」
「え~?来間?そうねえ?」
「はい。」
「うちにはねえ、来間からお嫁にいらした方がいるのよ。
家系図に書かれたあるの。私の前の前によ」
「え~~~?そうなんですか?」
「あ~。良かったわ。来間の人のあのガラスケースを使ってもらえるのなら」
何だか涙が出てきてしまいました。
おばさんも涙ぐんでいました。
ガラスケースが繋いだ縁に感謝しながら、
今日もまた、明日もまた、
美味しいガラスケースを並べたいと思います。