ふぃまの風~島のキオクとキロク~      来間島のはなし

NPO法人来間島大学まなびやーのブログです。
来間島は沖縄県・宮古島と橋で繋がる架橋離島です。
昔ながらの伝承や神事、豊かな自然が残る、のどかで美しい離島です。
来間島の古老らから聞いた話や、島の伝統や文化、島おこしの話を、
当法人理事の砂川が綴ります。

サーターアンダーギーとみきの店 んきゃぎさまち理事・砂川のつぶやき

ガラスケースのご縁


サーターアンダーギーとみきの店 んきゃぎさまちの
カウンターにあるガラスのショーケース。

実はこれにはなんとも不思議なご縁があるのです。


んきゃぎさまちのガラスケース

店舗のリフォームも大詰めとなりつつあった頃。

モジャパンさんや、ニンギン商店さんみたいに
ガラスケースにサーターアンダーギーを並べたいなあ、
と思いつつも、なかなか探せずにいました。

もう手作りでもするかなあ、なんてググったりもしていたある日。

近所のマッチャーのお買い物していました。

ここの店主はいつも気さくで、
行く度にいつもお喋りが弾んでしまいます。

その日もいつも通りお喋りしていたところ。

ふと、見ると空っぽのガラスケースが店の片隅に置かれているのが目に入りました。

「わあ、これ~!良いねえ!こんなの私探していて~」
と言うと、

「貰いなさい!」

「え??良いの?貰って?
 いや、でもお金払います。売ってください」

「良いわよ。貰いなさい。
 年末にね、息子が帰ってきて、あれこれ整理して、
 これはもう使わないでしょ、って。 
 その下の大きいガラスケースも貰いなさい」

「いや。小さのだけで良いです」

サーターアンダギーとみきの店んきゃぎさまち


そんなわけで、当店にやってきたガラスケース。

後日、ガラスケースのお礼にとサーターアンダギーとジューシーご飯を持って伺いました。

「あんた何処ね?」

「私は、ふぃまです。ふぃまの嫁です」

「え~?来間?そうねえ?」

「はい。」

「うちにはねえ、来間からお嫁にいらした方がいるのよ。
 家系図に書かれたあるの。私の前の前によ」

「え~~~?そうなんですか?」

「あ~。良かったわ。来間の人のあのガラスケースを使ってもらえるのなら」

何だか涙が出てきてしまいました。

おばさんも涙ぐんでいました。

ガラスケースが繋いだ縁に感謝しながら、
今日もまた、明日もまた、
美味しいガラスケースを並べたいと思います。







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プロフィール
来間島大学まなびやー
来間島大学まなびやー
沖縄県の宮古島と橋で繋がる離島・来間島で活動するNPO法人来間島大学まなびやーです。
伝統を受け継ぐこと、誰もが住みよい島づくり、地域力・来間島力をあげることを目指し、
島ぐるみで地域おこしに取り組んでいます。

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